ふるさとづくり

自治体財政の基本(歳入編)

2月5日、6日に行われた、「第51回議員の学校」の森先生の講義内容をまとめたものになります。

かたいことは抜きにして、財政予算の基本の基本部分を知っていただきたく記事にしました。

 

財政の基本

予算について

まず予算とは端的にいうと、お金を配分することです。みんなの声を聞いて、優先順位を決めて配分することです。逆に決算は予算どうりお金を使ったのかのチェックをすることです。

民間企業と違うのは、自治体は予算が大事です。企業は業績を見られるので、決算が大事になる事は、よく分かるかと思います。そして突き詰めると、自治体の唯一のルールは、「赤字になってはいけない」という事です。赤字にならなければ、何に使っても自由なのが行政の予算です。

ですので議会の役割は、行政による財政管理のチェックと、施策の優先順位の決定です。

繰り返しになりますが、赤字にならなければ、お金の使い方はその自治体の自由。個人のお金の使い方が皆違うのと同様に、自治体ごとに使い方が異なるのはその為です。その自治体ごとの優先順位が違うと言い換えることができます。

自治体でお金が余った時は、貯金をするか(基金にまわす)か、翌年にまわす(繰り越しする)かのどちらかになります。逆に、お金が足りない時は、貯金を取り崩すことになります。

自治体の赤字・黒字は貯金を切り崩した状態で判断します。

 

自治体と民間の大きな違い

実は財政の再建は、実は簡単です。何もしなければ、税収が勝手に入ってくるので、あっという間に財政は立てなおります。ここが何かを売って利益を得る民間との大きな違いです。

でもそんなことをしたら、住民福祉の増進、暮らしの向上が図られず、住民の方に怒られてしまいます。

自治体は黒字にするのが目的ではないのも大きな違いです。

つまりは自治体は、収入と支出と貯金のバランスが必要になります。

あとは、財政は貯金(基金)が底についたら、破綻すると考えてください。基金を取り崩している状態がずっと続いている時は、財政逼迫というような言葉が使われます。

 

基金の種類

自治体には民間のような生産性がないので、非常事態(災害等)の為に備えて、基金を積んでおく必要があります。

大きく分けると、基金は3種類に分類されます。

財政調整基金
何でも自由に使える基金。家計でいう「普通預金」と一緒。これが1番大事。

・減債基金
負債を返すための基金

・特定目的基金
特定の目的(例 庁舎の建て替え)の為の基金

 

民間ではアウトプットの利益が大事ですが、自治体はこの基金が大切です。

「もっと稼ぐか・・・」ということがほとんどできないのが、自治体です。

子供の頃を思い出してください。欲しいものを買うときは、お小遣いを貯めて、欲しいものを買っていたと思います。それが自治体のあり方です。

 

 

これだけ覚えれば、まずはOK!収入(歳入)の種類

歳入の大きな項目は、この4つをおさえることが必要です。国の予算が決まって、地方の予算が決まります。

一般財源と特定財源に分かれます。一般財源の総額が大事です。

【一般財源】

・地方税
いわゆる税金。

・地方交付金
いわゆる国からの仕送り。細かい項目の積み上げで構成されているが、結果的に、大体人口で決まる。何に使ってもいい。

 

【特定財源】

・国庫支出金
こちらも国からの仕送り。俗に言う補助金(使う目的が決まっている)。

・地方債
いわゆる借金。

 

ここでのポイントは、一般財源が少なければ、特税財源(国庫支出金、地方債等)が入ってこないようになっている、つまりは事業規模が縮小します。

その解説はちょっとだけ難しくなるので割愛しますが、そういう仕組みと覚えてください。

 

 

国の財政と地方予算

国税の一部が、地方財政計画に基づき、自治体の予算が決まります。

そのうちの大体3割位が、地方交付税になります。この地方交付税が支給されることにより、どこに住んでも一定のサービスを受けて暮らすことができまるわけです。

一般財源が、きちんと配分されているのかをチェックすることは大事な点です。

 

 

まとめ

ここまでくると、自治体は改めて限られた財源の中で、サービスを提供するのが仕事ということが理解できるかと思います。

その中で、自治体、議員は何をするのか優先順位を決めるのが大事な仕事となります。

ただお分かりのとおり、様々なジャンルのサービスを提供しなければならないのが自治体です。

言ってみれば自治体は、A商品だけを売っていればいいのではなく、A〜Zの商品を売らなければならない訳ですが、自分での稼ぐ事はかなり難しいので、やりくりは民間より、ある意味、煩雑かもしれません。

でも年度ごとに、軌道修正ができるのも自治体です。サービスを積極的に還元する時なのか、お金を貯める時なのか・・・。そんな視点で、ご自身のお住まいの自治体財政を見ていただくと、自治体財政が、家計と同じような目線で見れると思いますので、是非皆様も、一度チェックしてみて下さい。

-ふるさとづくり

© 2024 川崎ひさのり 公式HP