― 令和8年度予算の“4つの確認ポイント” ―
今週水曜日、草加市議会2月定例会が開会しました。
この定例会は、来年度(令和8年度)の当初予算を審議する、最も重要な議会です。
開会初日には、予算の大枠について質疑が認められており、登壇の上、いくつかの重要な点を確認しました。
本日は、その内容を「4つの確認ポイント」に整理します。
① 増額事業と継続経費の傾向・要因分析について
答弁では、増額事業の主な傾向ととして、
・物価・人件費の高騰
・委託料や補助費の増加
・高齢化に伴う生活保護費など扶助費の自然増
が挙げられました。
特に重要なのは、
それが今後も続く「構造的な増加」なのかどうかという点です。
清掃工場建替え負担金などは一定期間で落ち着く見込みとされていますが、高齢化に伴う福祉関連経費は、構造的な増加であるとの認識が示されました。
👉 ここが最大のポイントです。
一時的な増加なのか、将来にわたり増え続けるのかで、財政の持続可能性は大きく変わります。
② 基金はどこまで減るのか ― 将来負担への影響
次に確認したのは、
・基金の取り崩し
・市債(借入)の発行
・将来負担への影響
についてです。
公共施設整備などには基金や起債を活用し、一般財源の負担軽減を図るとの答弁でした。
一方で、財政調整基金の繰入は前年度より6億円増となっています。
これは、決して余裕のある水準とは言えません。
市債発行は減額し、公債費の抑制に努めるとの説明もありましたが、基金残高の水準が、今後の不測の事態への備えとして十分かどうかは、引き続き注視が必要です。
③ 新規事業は「スクラップ・アンド・ビルド」になっているか
新規事業としては、
・旧西町職員住宅の解体および市営住宅設計
・市民体育館エアコン整備
などが計上されています。
いずれも必要性は理解できます。
しかし重要なのは、新しい事業を始めるのであれば、既存事業の見直しも同時に進めているかという点です。
財源が限られる中で、
「足し算」だけでなく「引き算」がどこまで実行できているか。
この点は、委員会審査の中でさらに深掘りしていきます。
④ 委託料・補助金は本当に精査されているか
最後に確認したのは、毎年積み上がりやすい「経常経費」です。
委託料や補助金は、
・物価高騰
・労務費上昇
の影響を受け、増加傾向にあります。
答弁では、短期的な大幅削減は難しいものの、事業総点検を踏まえ見直しを進めたとのことでした。
しかし、この部分をコントロールできなければ、財政の硬直化はさらに進みます。
地道な見直しの積み重ねこそが、将来世代への責任につながると考えています。
今回の質疑の本質
今回の質疑のテーマは一貫して、
「持続可能な財政運営になっているか」
という一点です。
歳入は増えている部分もありますが、それ以上に構造的な歳出増が進んでいます。
基金残高は減少。
福祉関連経費は増加傾向。
その中で、どこまで将来負担を抑えられるのか。
これから予算特別委員会で、さらに具体的な数字を精査していきます。
市民の皆さまにとって分かりやすく、そして将来世代に責任ある判断となるよう、引き続き丁寧に審議してまいります。
