活動報告・啓発活動

【草加市議会】2023年12月定例会 一般質問内容について

はじめに 一般質問内容について

・市議会 一般質問にて取り上げた内容を掲載します。

・ここでは、議場で読み上げる為の原稿を掲載しております。実際の質問の場では、若干その場で言い回しは変えている箇所もございますが、その点はご了承願います。

・実際の中継は、下記リンクよりご確認願います。

草加市議会 議会中継 川崎ひさのり一覧

 

生活道路の交通安全について

【質問】

埼玉県では、12月1日から12月14日までの14日間、「冬の交通事故 防止運動」が県内全域で実施されておりました。

埼玉県のホームページによれば、県内の交通事故は増加傾向にあり、それに伴い人身交通事故件数、死傷者数も増加しており、交通事故 死者数は10月31日現在、92人となっており、前年と比べ6人増となっているとのことです。

草加市の交通事故原因においては、埼玉県警察 草加署管轄 交通事故分析結果によれば、(4/1〜6/30の分ですが)、この期間は出会い頭の事故が多かったとの報告があります。

市内の生活道路を見回してみると、見通しの悪い交差点は、皆無ではありません。また、道路幅が狭く通行する際に危険な道路や、横断歩道の安全等、気になる箇所もない訳ではなく、これらに対して市民の方から、「危ないからなんとかしてくれ」という要望は、比較的多くいただく内容のご意見です。

また今年においても、複数の議員さんが道路の安全については、この議会にて質問をしてきております。道路管理の不備によって事故が起きてしまってからでは大変ですから、これは至極もっともなことだと思います。

道路に関しては、県や国の管轄だったり、警察の管理だったりと、場所場所で管轄が異なることもあり、一律管理ができないことは承知しておりますが、それでも特に生活道路においては、予算の関連があるかとは思いますが、命に関わることでもあるので、やっぱり市が率先して働きかけて関与していくべきだと考えます。

その中で押さえておく必要性があると 思われることとしては、 長年草加市に住んでいる方々には、普段、普通に当たり前のこととして道路を利用しているため、もしかしたら危険を危険と感じなくなってしまっている懸念があるかもしれません。というのは、つい先日、草加を離れてしまった、在学していた中学 両新田中学校でございますが、その後輩にあった時に、「あそこの道路の凸凹は昔から変わらないですよね」と言った言葉を聞いて、ちょっと「ハッと」した経緯がありました。つまりは危険に慣れてしまっている側面があるかもしれないことは、少し考慮しておく必要があるかなと思います。

また、カーナビの精度が上がったことにより、今まで使われなかったいわゆる抜け道に車が通るようになり、その意味では思ってもいなかった道路が危険にさらされているかもしれません。

さらには、道路整備とあわせて、交通安全ルールの啓発活動は、警察に遠慮することなく、市でも市民の皆様の命を守る活動として、地道に取り組んでいく必要があると思われます。

そこでそれらの事を鑑みまして、質問5点です。

まず1つ目は、草加市の生活道路の現状認識と、課題について、そしてその課題に対する取り組みをお示しください。

2つ目に、生活道路の危険箇所を早期に認識することが重要だと思います。その把握方法についてお示しください。

3つ目に、幹線道路から渋滞を避けるため、生活道路が抜け道としてよく使われています。しかも速い速度で大型車両が通行するなど通過交通の増大が見受けられますが、その安全対策についてお示しください。

4つ目に、現在、国とNEXCO東日本では東埼玉道路自動車専用部の整備を進めていますが、開通後、交通状況の変化に伴い懸念される、周辺道路への影響についてお示しください。

5つ目に、信号機のない横断歩道の安全についてですが、これは道路交通法に基づき主に警察の仕事ではあるものの、横断歩道での事故の防止にも繋げるためにも、停止率UPにつなげる取り組みは市でも もっと推進して取り組むべき課題だと考えます。以前、他の議員さんが横断歩道に関して取り上げた質問中での、その答弁にあった埼玉県警が主体となって行なっているキープ38プロジェクトに関しては、私、よく存じ上げています。これは簡単にいうと、信号機のない横断歩道は歩行者優先、渡ろうとする歩行者がいる場合は、車は一時停止をするというルールの啓発活動です。

でも残念ながら、草加市に限らず、この信号機のない横断歩道に関する規定を示した 道路交通法第38条、 どうもきちんと理解が行き届いていないように思います。

というのも、毎年出されるJAFの統計でも2023年は信号機のない横断歩道での全国での停止率は45.1%、毎年、常に停止率NO1の長野県でも84.4%、ちなみに埼玉県は38.9%となっています。 私ごとですが、会社員時代に、この停止率NO1の長野に単身赴任をしていた時がありますが、本当に長野はよくとまります。また、横浜にも単身赴任していた時がありましたが、人口376万9千近くの草加市の何倍も人がいるまちですが、こちらもよくとまっていたように思います。単身赴任が終わり、当時、草加市に戻ったときは、とまらない状況に遭遇する機会が増え、とても残念に思っておりました。今は当時に比べれば、若干、停止率が上がっているようには思っております。

つまりは、道路整備はもちろんの事、この信号機のない横断歩道の安全に対する啓発活動の必要性を痛感しています。付随して、ドライバーが判断に迷う自転車にまたがって信号機のない横断歩道を待っている人がいる場合も車は停止するのかとか、信号機のない横断歩道で歩行者に道を譲られた場合は車はどうしたら良いのか等、少しわかりにくい、信号機のない横断歩道に関する知識啓発もすることで、市民の皆様の横断歩道での安全意識向上にも つながるのではないかと思います。

話をまとめると、キープ38プロジェクトは県警主体の取り組みだと思いますが、信号機のない横断歩道における歩行者の安全確保のための市の取り組みについて、お示しください。

 

【答弁】

生活道路の交通安全対策について順次ご答弁申し上げます。

①初めに、生活道路の現状認識と課題、課題に対する取り組みについてでご ざいます。 生活道路の現状と課題といたしましては、幅員の狭い屈曲した道路が多く、 自転車、車両通行者の交通量が多い状況と認識しており、安全な歩行空間の確 保や交差点、屈曲箇所での見通しの確保、歩行者、自転車、車両すべての通行 者の交通ルールの遵守などの課題がございます。 これらの課題に対する取り組みとしまして、国、県、市、草加警察署や交通 関係団体で構成する草加市交通安全対策協議会において、啓発活動などの交 通安全に係る様々な活動を進めている他、広報「そうか」や市ホームページ、 交通安全教室を通じて、交通ルールの遵守を呼びかけております。

また、道路 拡幅やグリーンベルトによる歩行空間の確保、見通しの悪い交差点や屈曲箇 所での道路反射鏡の設置、路面標示や啓発看板による注意喚起により、安全な 交通環境の一助となる取り組みを進めているところでございます。

②次に、生活道路の危険箇所の把握方法についてでございます。 誰もが安全かつ安心して通行できる通行環境の確保のため、職員による交 通安全パトロールの実施をするとともに、市民の皆さまからメールや電話に て寄せられる情報提供により、危険箇所の早期把握に努めているところでご ざいます。

③次に、抜け道として生活道路を通行する通過交通に対する安全対策につ いてでございます。 抜け道として利用される道路といたしましては、渋滞箇所を避けることが可能 な、幹線道路と並行した、信号にない生活道路が多い傾向にございます。この生 活道路を通行する通過交通につきましては、抜け道として利用される状況を埼玉 県警察と共有する中で、本市による路面標示や注意喚起看板の設置などの対策 に加え、埼玉県警察による大型車両の通行禁止やゾーン30プラスなどの規 制、スクールゾーンへの進入や速度超過に対する取り締まりの強化などを実 施していただいております。

今後におきましても、引き続き埼玉県警察と連携した取り組みを進め、安全 な通行の確保に努めてまいります。

④次に、東埼玉道路自動車専用部の開通後の周辺道路への影響についてでござ います。 東埼玉道路自動車専用部につきましては、令和2年度に八潮市から松伏町の区 間で事業化され、現在、国と東日本高速道路株式会社により整備が進められてお ります。

自動車専用部が整備されますと、高速道路へのアクセス性向上や災害時 の道路ネットワークの形成などが期待されるところでございます。

一方で、周辺 道路への影響も懸念されますことから、東埼玉道路沿線の6市1町の自治体で構 成する埼玉県東部地域道路交通研究会の災害、渋滞、地域振興シミュレーション 部会において、広域的な取り組みとして、学識経験者などと大型商業施設の周辺 道路への影響について、渋滞予測と解決方法のシミュレーションなどを進めてい るところでございます。

⑤最後に、信号機のない横断歩道における歩行者の安全確保に向けた市の 取り組みについてでございます。 道路交通法第38条では、横断歩道を横断している、または横断しようとし ている歩行者がいる場合、通行する車両は横断歩道の手前で一時停止をする ことを規定しております。

しかし、現状では、歩行者が横断しようとしていても一時停止をしない車両 も多く、市民の方から「安全に横断することができない」とのご意見を頂いて おります。

本市といたしましては、市民の皆さまに対し、市ホームページや草加市交通 安全対策協議会による啓発活動、交通安全パトロールでの広報活動により、横 断歩道における歩行者優先の周知に努めております。また、歩行者が道路を横 断する際に、横断する意思をハンドサインで車両の運転手に明確に伝えるこ とが、横断歩道手前での車両の停車に有効であることから、ハンドサインの励 行につきましても広く周知に取り組んでいるところでございます。

 

【要望】

道路の責任区分が市や県や国や道路管理団体等で分かれることは、ある意味、解決すべき問題が発生している場合において、いわゆる組織の縦割りによって、責任の所在がぼんやりしてしまう可能性は否定できないかと懸念してます。

その意味で、草加市における道路は、草加市がなんとかするという、強いリーダーシップをとって事の解決に努めていただけたら思います。

そして道路の開発にあたっては、そのメリット、デメリットを合わせて発信の上、その情報を住民の方と、定期的に共有していただき、問い合わせ先等を明確にしていただくようお願いします。

また交通安全の啓発活動も、市民の皆様への安全を守っていただく為に、継続して地道に取り組んでいただくよう要望します。

-活動報告・啓発活動

© 2024 川崎ひさのり 公式HP